所作(型と舞)
能は型(演技等の様式、パターン)によって構成されています。所作、謡、囃子、全てに沢山の種類の型があります。
しかしここでいう型は、いわゆる舞や所作の構成要素としての型です。
これらの型の成立の経緯についてははっきりしていないですが、梅若猶彦さんは型の出現を江戸期、型が安定的に継承されるようになったのは昭和期ではないかと推測しています。
型が出現した理由として梅若さんは、身体動作に名前を付けることで学習が効率的になるということを挙げています。それは、確かにそうかもしれないですね。
また梅若さんは、現代の能においてはこれらの型が必要以上に重視され、一種の信仰の対象のようになっていることの弊害も指摘していて、世阿弥の著述からは型への信仰は窺えないこと、重要なのは役者が自分の内面と身体の関係を自由にコントロールできる能力を身に付けることで、型の学習のみではそれは不可能だという事を指摘しています。難しいですね・・・自分をコントロールするのはなかなか・・・。

