気になる企業はこれだ~その2
資金需給は逼迫日本の対外投資は、そのほとんどが中国に向けて投下されてきました。
すでに日清戦争で獲得した植民地台湾には製糖資本が根をおろし、日露戦争で勢力圏下におさめた南満州には、国策会社の南満州鉄道株式会社が多数の付属事業を抱えて「満鉄王国」を作り、揚子江中流の大冶鉄山には8幡製鉄所の鉄鉱石確保のため借款の形で資本輸出が行われていました。
第一次世界大戦中にあげた巨額の貿易黒字を背景として、西原借款とよばれる膨大な借款が段棋瑞政権の政治資金に供与され、大戦末期からは日本国内で独占的地位を確立していた紡績資本が急速に中国進出を始め、英国資本や中国の民族資本と激しく競争しつつ、上海に、また青島に続々と紡績工場を建設していきました。